プログラミング学習用マイクロコンピューターCyberPiで、どら焼き盗難防止装置を作りました。どら焼きに手を近づけると「発見!」と声で警告します。警告の声をこの場で録音する機能もあり、プログラムし直さなくてもその場で変えられます。
動画でチェックしてみましょう。
仕組みと作り方を簡単にご紹介します。
CyberPiに測距センサーを追加
CyberPiの基本的な情報はこちらを参照!このCyberPiに距離を測ることのできる測距センサーを接続したのが今回の装置です。
プログラミングするのはmBlock5という専用アプリ。タブレット系のアプリだけでなく、デスクトップアプリ版やブラウザで利用できるタイプもあります。ブラウザ利用版はmLinkというアプリをPCにインストールして使用します。(アプリの使い方を知りたい方はこちらの記事を参照。)
測距センサーを使ったプログラムを作るときには、拡張機能を追加します。
CyberPi自体にも便利なセンサーが多数内蔵されていますが、このように外部センサーをつないでプログラムするのも簡単です。
プログラムをチェック!
プログラムで作る仕組みは次の通り。
・CyberPiを起動すると操作説明を画面に表示する。
・警告の声をその場で録音できる。
・センサーで測定した値を画面に表示する。
・センサーが測定した値が10cmより小さければ警告(録音した音+ライト)が出る。
プログラムの全体像はこれくらい。
プログラム部分を大きめの画像で見てみましょう。
起動時にCyberPiのスクリーンに説明の文字を表示するプログラム(左側)と、ボタンを押して録音をできる機能のプログラム(右側)です。
こちらが測定してエラーを出すメインのプログラム。「distance」という変数を作って測距センサーの値を入れています。測った距離が10センチより小さければ警告! 測定値はわかりやすいように画面内に表示し続けます。
距離を測って一定の距離になったら何かが起きる……という仕組みは、他にもいろいろなものを作れそうですね。例えば玄関に設置してセンサーの向きとプログラムの距離をを調整すれば、帰宅時に前を通ると「おかえりなさい」と言ってくれる装置にもなります。
どら焼き盗難防止装置の場合、センサーや本体が見つからないようにセッティングすればきっと本当にびっくりさせられますよ!
狩野 さやか
Studio947のデザイナー・ライター。デザイン・ウェブ制作全般を担当する一方、技術書籍の執筆や、教育のICT活用・子ども向けプログラミングについての取材・執筆をしている。著書に『ひらめき!プログラミングワールド』『見た目にこだわるJimdo入門』『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』。
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