Hour of Codeというみんなでコンピューターサイエンスを体験しようという1時間のコーディング(プログラミング)体験をする取り組みがあるのをご存じですか?
コンピューターの先駆者アドミラル・グレース・マーレー・ホッパーの誕生日 (1906年12月9日) を記念してアメリカで始まったというコンピューターサイエンス教育週間(Computer Science Education Week)に合わせて、世界各地で1時間のコーディング(プログラミンング)活動をしようと呼びかけているのがHour of Codeの取り組みです。Hour of Codeのサイトで開催ガイドが公開されているので、どこでも誰でも自分の身近な場で開催することで、この活動に参加することができます。
さまざまな子ども向けプログラミングツールが、Hour of Code用に小さな教材やアクティビティを提供している場合がありますが、それは、Hour of Code用に使いやすいように便利なセットも用意していますよ、ということです。
さて、そのHour of Codeの活動の一環として、Appleが無料のプログラミングセッションを世界中のAppple Storeで開催します。もちろん日本でも全国のApple Sotreで12/1〜14に開催されるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
[リリース]
掲載ページ「Apple、Hour of Codeにより、さらに多くの学生にプログラミング教育を提供」
[Hour of Codeの用セッションの申し込み]
掲載ページ「Hour of Codeセッション一覧&申し込み」
セッションの内容はいろいろあり、AppleのiPadアプリSwift Playgroundsでコーディング体験をしたり、SpheroやMeeBotをプログラムするものなどあるので、より興味が持てそうなものを選ぶとよいでしょう。
なお、Swift PlaygroundsはiPad専用の無料アプリですが、とてもよく設計されていて、テキストコーディング(文字で書くプログラミング)をとても直感的に楽しみながら学ぶことができます。
Swift PlaygroundsにはすでにHour of Code用の教材が用意されているので、セッションに参加できない方は、家庭のiPadで自分でHour of Code用の教材をためしてみるのもいいですね。
今回アップルから出たリリースでは、教える人向けのリソースの充実についても報じられています。Hour of Code用のファシリテーターガイドができ、日本語でもダウンロード可能なのでHour of Codeを開催したい人にはとても便利です。
[Hour of Codeファシリテーターガイド]
ファシリテーターガイドPDF直接リンク
ファシリテーターガイドPDF掲載ページ
また、プログラミングの指導者向けのツールSwift Coding Clubキットの提供も始まるということなので、プログラミングを広めたいと考える人にとって頼りになることは間違いありません。こうした指導者向けのリソースが確かな内容であることが、これから特に重要になってきそうです。
SwiftPlaygroudsはパソコンから使えるわけではないので、iPadがあることが利用条件になってしまいますが、iPad環境ならばまず一番におすすめしたいツールですので、ぜひ気軽に試してみてください。
※「Swift」というのはiOS用アプリを作るためのプログラミング言語です。
狩野 さやか
Studio947のデザイナー・ライター。デザイン・ウェブ制作全般を担当する一方、技術書籍の執筆や、教育のICT活用・子ども向けプログラミングについての取材・執筆をしている。著書に『ひらめき!プログラミングワールド』『見た目にこだわるJimdo入門』『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』。
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